vol.31 2024.04.17
言葉とは何か。
クリエイティブ・ディレクター/コピーライター
原田 朋さん

VATE:(笑)

 

僕の今後募集中です。でも大きくはもう自分もシニア層なので、やはり若い人たちが、例えばコピーなり言葉の力で仕事をしていこうっていうときにそれをサポートするような役割になれたらいいなと思います。例えば今、結構大変なんですけど、某Webメディアで連載コラムを書いているんですね。もちろん40~50代の人にも読んで欲しいですけど、特に若い人が読んでヒントがあるようなものにしたいと思っています。

 

VATE:なるほど。

 

やはり今はデジタル広告の世の中になったので、どうしてもコンバージョンが何%上がったみたいな話だったりとか、検索されるワードをヘッドラインに埋め込んでおかないと駄目だよ。みたいな事になってるんですけど、そういう数字も大切だけど言葉で人を繋げる、というのがそもそも広告、あるいはコピーの仕事であるべきだし、そこが「言葉」の重要な役割なので、そういう部分を伝えていきたいなと思ってます。

 

VATE:数字だけではないと。

 

もちろん、広告の世界ですから何%改善、みたいなドライな数字の世界ではあります。ただそれだけではなく、「言葉」で人の気持ちや、世の中を少しでも変えることが出来る。繋がっていないものを、繋げることができる。大きく変えることは出来なくても、少しずつ良くしていくことはできる。そういうことを若い人には伝えていきたいし、そういう仕事ができるコピーライターが増えたら、ちょっとは世の中が良い方向に向くのではないかなと思ってます。

 

VATE:今回はお忙しい中、ありがとうございました!