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VATE:同じ人間だけど、立場はまるで変わりますね。

 

それをいっぺんに飛び越える人は確かにいないんですね。また、クライアントさんの方でもクリエイターを社内に採用しようっていう会社は少ない。コピーライターがいると仕事が進む、ということに気が付けている会社はまだまだ少ないですね。

 

VATE:確かにインハウスのコピーライターってあまり聞かないですね。

 

そうですよね。でも、商品コンセプトから、広告から、商品名から。もう何から何まで言葉だらけじゃないですかビジネスの世界って。そこにコピーライターが存在することで、メッセージが早くハッキリしたりしますよね。

 

VATE:なんだったらそこからビジュアルが生まれたりしますよね。

 

そうなんですよ。だから僕としては、1社に1人コピーライター。というのを全国の企業の皆さんに伝えたいです。

 

VATE:スマートニュースでは、より上流から考えられたと。

 

そうですね。広報計画があり、あるいはマーケティング計画っていうのがあって、オリエンなりブリーフが来るというのは広告会社でやってましたが、そうではなくそもそも広報計画から考えることになったので。自分たちの会社の立ち位置を見定めて、どういう風に伝えていこうかというのは難しい事ではありますが、でもそこから考えるということに意味があるなと思いましたね。

 

VATE:なるほど。

 

スマートニュースの広報をやっている時に広報って、大学時代にやっていた倫理学に似てるなと思ったんですね。

 

VATE:倫理ですか。

 

企業でいうと不祥事が起こった時の会見もそうなんですが、結局、世の中の人が思っている良いこと、つまり善とか正義とかと、企業が思ってる善とか正義にズレがあると問題になるんです。だから広報はやっぱり世の中の人が何を善だと思っているか、いいと思ってるか。企業の中がそれとズレていないかというのをわかってないといけない仕事なんです。なので、善とは何か、正義とは何かみたいなことを考えるのは倫理学だなと思いましたね。

 

VATE:学生時代に考えられていたことが、原田さんの人生の前にもう一度現れてきたわけですね。

 

そうですね。高3くらいの時にぼんやりと思っていた事の延長に来ている感じですね。だから割と難しいこと考えてますよ、今。あんまり考えすぎると眉間にしわが寄るんで、やりすぎないようにはしてますけどね。

 

VATE:また出られなくなっちゃいますもんね(笑)。

 

そうですね。ただやはりさっきの銀行の話ではないですけど、決してねこれからの日本、バラ色じゃないので。そんな中でどうやって幸せに生きていける社会にするのか。そもそも幸せとは何なのかみたいなことを、やはりちょっと考えないといけないと思っています。

 

VATE:今後のお話を聞かせて下さい。

 

今後は募集中ですね。僕の今後。