バーCG

失敗は多い。だが得るものは大きい。

VATE:そうでしょうね。

仕事を友達とやるっていうのは完全にビジネスライクに割り切れないところも出てきて、

やりにくい方が多いと思ったりしますが。

 

ただ、FHAMSに移る前にいろいろ相談したことは今でも大きいです。さっきも言った様に友人同士なんで甘えがあったり、喧嘩は必ずするでしょうし、金銭的な話が絡んできたらどうするんだってこと、僕がFHAMSに来たら仕事の流れがまた変わるかもしれないこととか、これからみなどうするんだ?ってことをお互い毎晩話し合いました。だから不安な要素を見つけて、それをちゃんと理解してやっていけばなんとかなるかなって思いました。

 

VATE:FHAMSとしての活動をスタートされたわけですが、

まずはやはり身近にいる方からの仕事をもらってくるってことになりますよね。

で、それがある程度形になると次の展開になってくると思うのですが、次の展開へはどのようにすすめられましたか?

 

次の展開といっても一つやったら一杯一杯だったんで、友人の店をぽつりとやって、またひとつぽつりとやって。やっぱり誰かしらの紹介とかですよね。その間に事務所を改装したり、道具を買ったり。どこそこの棚とか看板とか、細かなものを造ったりして、もうほんとに地道にやってきてます。営業してないんですけどね。営業してたくさん仕事があっても人工揃わないとできない仕事ですから。協力して頂いている業者さんもぽつりぽつりと増やしていきました。

 

VATE:地道にコツコツと。

 

いきなりどでかい仕事なんかできないですしね。1年目は合計で3~4件で、2年目は10件程やって、今年は今月までで20件は超えました。細かいのをいれるともう10件くらいありますね。必ずどの物件も誰かの声があって話を頂いています。今はプロデュースをやってらっしゃる方からのご紹介もいただいています。

 

VATE:当初から割とスムーズに仕事こなせていったんですか?

 

いやいや、とんでもないですよ。はじめは本当にいろいろ大変でした。どの物件もスムーズに仕事が出来たのか、というとそうでもなくて、もう止めようかって話はいくらでもありました。

 

VATE:やめるぐらいのトラブルですか。

 

一番大きいのは金銭的なトラブルで、着工してから入金がないってのは過去2回ほどあって、数百万が飛ぶ寸前まで話がややこしくなったりしました。結局もらえたんですけどね。恐いですよ。そういうことがあったら精神的ダメージも大きいですし。そういうことがあって皆かなり強くなりました。それがなかったら今頃ただのアマちゃんになってたなって思います。

 

VATE:お金のトラブルは怖いですね。

でも止めようとか思われつつ、どうにかこうにか続けてこられたんですよね。

これでやっていこう、的な自信というか決意を持たれたのっていつ頃からなんですか?

 

そういう色々なことが起こってきて、みなダメージを食らう反面、時間が経つと、もう逆にやるしかないって思ってきましたね。どこで決意を抱くかと言う風には無かったですが、じわじわと、と言う感じです。もともと僕らは誰かに教えてもらってやってるわけではなく何も知らないところからやってきたので、失敗は人一倍多いでしょうね。ただその代わりに得るものは大きいです。それがまたやる気になるっていうのはあります。