なんとかなるさという開き直り、できるんだという自信。

VATE:ご結婚された時はまだプータロー状態だったんですよね。まさに背水の陣ですね。

試験に合格されてその後どうされたんでしょうか?

 

合格してから5年間公認会計士の先生の事務所で実務を勉強しました。資産税部門だったので、相続税や不動産にかかわる税務が中心でした。相続税の申告は今まで100件以上経験してきましたが弁護士の先生からの紹介が多いのでほとんどが相続ではなく「争族」ですね。財産があってもモメるし、なくても困るし。いろいろな人間模様を経験してきました。人間の本音が見えてしまう仕事なのでストレスもたまります。税理士の平均寿命が74歳と新聞に出ていました。かなり短いですよね(笑)。

 

VATE:お金で人が変わるとはよく言われている事ですもんね…。

その会計士事務所でお仕事されている時は将来どうされるおつもりだったんですか?

最初から独立されるおつもりだったんでしょうか?

 

年間という契約でしたので、きっちり5年間修行を終えて独立しました。最初はどうなるか不安だらけでしたが、ブレーンに恵まれて何とかやって来れました。現在はプロ野球選手やジョッキーなど特殊な職業の方の顧問もさせていただけるようになり、クライアントをご紹介して頂いた方には本当に感謝しています。ちょうど今年で開業5年目を迎えます。

 

VATE:独立された当初はやはり不安が大きかったと思うのですが、

そんな時どのような心構えで仕事にのぞまれてましたか?不安を払拭するには何が大切だと思われますか?

 

なんとかなるさという開き直りと、できるんだという自信ですかね。自分自身はたいした事ないんですが、周りのブレーンが本当に協力的な方々ばかりで、このメンバーとなら乗り切っていけると思いました。現在は約130件のクライアントの方の税務を任せてもらってます。そのほとんどが弁護士や司法書士、コンサルタントといったブレーンの方からの紹介です。特殊な税務がどちらかというと好きなので、弁護士からの紹介が結構多いです。