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大学時代

VATE:アートではどういったジャンルにハマっておられたんですか?

 

音楽だとニューウェイブだとか、ビデオアート、そういうものにハマってましたね。

 

VATE:高校時代は部活みたいなことはされていました?

 

別に楽器ができるわけじゃないのに軽音楽部にちょっと在籍したりとか、美術部にちょっと腰を降ろしてみたりとか。常に両極端にいながら、常にどこにもいないというか。

 

VATE:美術部では実際に作品をつくられていたんですか?

 

そうですね。でもアートと言っても自分には湧き上がる創作意欲みたいなのが無い事に気がついちゃったんですね。与えられたテーマに対しては燃えるんだけど、常に作っていたいというタイプじゃないんです。

 

VATE:建築を意識しはじめたきっかけはあるんですか?

 

消去法ですね。彫刻でもないし、まぁ社会的にも意味もありそうだし、じゃあ建築?みたいな(笑)。

 

VATE:ではそこで建築を学びたい、という道筋が見えてこられたんですね。

 

そうですね。でも美術の先生に話したら、「バカじゃねのか」って言われて。建築はどう考えても理系学部だろって言われたんですよね。

 

VATE:学部が違うと。

 

ええ、それで高校3年生の時に理転したんですよ。

 

VATE:いきなり理転してついていけるものですか?

 

全然(笑)。なんかほんと気が狂うんじゃないかってくらい。それで予備校にも行きましたね。

 

VATE:受かる自身はあった?

 

一年やってもダメだったらシェフになろうと思ってました。でも死ぬ気でちょっとやって。理系は無理だったんですが、武蔵美に合格しました。

 

VATE:実際に大学に入られてからは如何でしたか?

 

気がつくと武蔵美の建築学科の先生は東大だったという(笑)。そこでもう19歳にして散るわけですよ。学閥というものを嫌がおうにも知る19の春という感じでしたね。